岸和田市(大阪府)
きしわだし/KISHIWADA CITY
岸和田市は大阪府南部に位置する自治体で、1922年(大正11年)大阪府で3番目に市制をしきました。
大阪湾に臨む中心市街は寛永年間(17世紀初め)以降岡部氏の城下町として発達し、明治中期以後は泉州綿織物を主とする紡織工業都市として発展しました。金属、機械器具、レンズ工業も行われ、臨海部の埋立地には1966年(昭和41年)以降、木材コンビナート、鉄工団地が建設されました。
和泉山脈北麓と台地では溜池灌漑(ためいけかんがい)による米のほかタマネギ、ミカンや桃、春菊(きくな)などの栽培が盛んです。
古くから「城とだんじりのまち」として知られる本市ですが、臨海部の浪切ホールやベイサイドモール、丘陵部の道の駅愛彩ランドなどがにぎわいを見せており、関西国際空港から車で約15分、大阪都心部からはJR阪和線、南海電鉄南海本線、阪神高速湾岸線、阪和自動車道が通じており、アクセスに優れた訪れやすいまちなので、是非、お越しください。
だんじり・金太郎鰯・岸和田ブランド
江戸時代中期に始まり、300年以上の歴史と伝統を誇る岸和田だんじり祭は全国的にも有名ですが、その他様々な顔を持ち合わせています。
水産業では、府内トップクラスの漁獲高を誇っており、しらす、いわし、黒鯛、タコなどが水揚げされています。
いわしは「金太郎鰯」としてブランド化されており、豊洲市場でも高値で取引きされます。また、近年では「食の磨き上げ事業」として黒鯛のリブランディング化を進めています。
農産物では、桃や水ナス、いちじく、春菊(きくな)、みかんなどが特産です。これらの海産物、農産物をはじめとする本市が誇る物産を、「岸和田ブランド」として認定しPRしています。
オススメ観光スポット
◆ 岸和田城(続日本100名城)
大阪府で天守がある城は、大阪城と岸和田城の2つしかなく、岸和田城天守は1954(昭和29)年に再建されました。
◆ 岸和田城庭園(八陣の庭)
作庭家・重森三玲氏の手による回遊式枯山水庭園。中国三国志の英雄、諸葛孔明の「八陣法」をイメージしたもので、360度どの角度からも鑑賞することができます。2014(平成26)年、国名勝に指定されました。
◆ 岸和田だんじり会館
だんじり祭を年中体感できるテーマ館です。現存する実物だんじりの迫力を間近で体感でき、大工方や鳴り物(太鼓・鐘)の体験もできる施設です。
◆ 杉江能楽堂(国登録有形文化財)
現存する民間の能楽堂としては府内最古の能楽堂。前庭の白州と三本の地植えの松、舞台を取り囲むようにL字型に別棟の見所(観客席)が設けられており、能楽堂の中で、ランチ、カフェ、ディナーも楽しめます。
◆ 五風荘(市指定有形文化財)
旧岸和田城内の新御茶屋跡などに昭和4年から10カ年の歳月を要し、造営された広壮な回遊式日本庭園が楽しめます。現在は、和食料理が楽しめるレストランとして営業しています。