真言宗泉涌寺派総本山
御寺 泉涌寺
真言宗泉涌寺派の総本山。天皇家から篤く信仰されたお寺であり、皇室との関連が深いため『御寺(みてら)』とも呼ばれる。名は、鎌倉初期に⽉輪⼤師俊芿(しゅんじょう)が宋の法式を取り⼊れて、⼤伽藍を営むことを志した際、敷地の⼀角から清⽔が湧き出たことから改称された。⼤門や仏殿、開山堂などが国の重要文化財に指定されており、心照殿には泉涌寺に伝わる開山⼤師の墨跡を始め、とくに歴代天皇の御尊影・御遺品ほか、仏画・経典・古文書など、国の重要文化財や府・市指定の文化財および未公開資料も多く収蔵している。
御寺泉涌寺ホームページ https://mitera.org/
所在地 京都市東山区泉涌寺山内町27 アクセス
世界遺産 真言宗御室派総本山
仁和寺
仁和寺の歴史は仁和2年(886年)第58代光孝天皇によって「西山御願寺」と称する一寺の建立を発願されたことに始まる。翌年、光孝天皇は崩御されたため、第59代宇多天皇が先帝の遺志を継がれ、仁和4年(888年)に完成し、皇室出身者が仁和寺の代々住職(門跡)を務め、平安〜鎌倉期には門跡寺院として最高の格式を保持した。昭和時代に入り、仁和寺は真言宗御室派の総本山となり、平成6年には世界遺産に登録された。
仁和寺ホームページ https://ninnaji.jp/
所在地 京都市右京区御室大内33 アクセス
大本山 建仁寺
臨済宗建仁寺派の大本山。1202年(建仁2)栄西禅師が建立した京都最初の禅寺。1586年(天正14)ごろ、安国寺恵瓊により再興され、室町時代には京都五山が制定され、その第3位として厚い保護を受け栄えた。勅使門と方丈は重要文化財であり、勅使門は銅板葺、切妻造りの四脚門で、扉に矢痕があるところから矢の根門とも呼ばれる。方丈は、柿葺、単層入母屋造で、1599年(慶長4年)に安芸の安国寺から移築され、方丈前には方丈庭園「大雄苑」がある。俵屋宗達作の風神雷神図(国宝)(展示は複製)が有名であり、法堂天井には畳108枚分の大双龍図が2002年に完成した。
建仁寺ホームページ https://www.kenninji.jp/
所在地 京都市東山区大和大路通四条下る小松町 アクセス
鷲峰山 高台寺
1606(慶長11)年豊臣秀吉の正室、ねね(北政所)が秀吉の菩提を弔うために創建。臨済宗建仁寺派。大名茶人、小堀遠州作庭の池泉回遊式庭園(国指定史跡・名勝)には秀吉・ねねの居城、伏見城より一部を移築し堂宇として配置。幾度かの火災に遭い、現在表門、開山堂、霊屋と茶室・傘亭と時雨亭、観月台(いずれも重文)などが残る。ねねの墓所であり、秀吉の坐像を安置する霊屋内陣の厨子や須弥壇に施された蒔絵は「高台寺蒔絵」として有名。また京都市中を見下ろせる境内最上部には、傘亭と時雨亭の桃山時代の茶室がある。
高台寺ホームページ https://www.kodaiji.com/index.html
所在地 京都市東山区高台寺下河原町526番地 アクセス
平安神宮
平安遷都1100年祭(1895年・明治28)に遷都のおや神様である第50代桓武天皇をご祭神として創建された。市民の総社として鎮座し、桓武、孝明両天皇が祀られている。平安京大内裏の正庁を模した応天門、大極殿など朱塗りの建築が美しく、神苑(名勝)は約3万平方メートルの池泉回遊式庭園で、東、中、西、南の4苑にわかれ、それぞれの四季の花が見事である。10月22日の時代祭行列は豪華な風俗絵巻である。
平安神宮ホームページ https://www.heianjingu.or.jp/
所在地 京都市左京区岡崎西天王町97 アクセス
世界遺産 龍谷山 本願寺(西本願寺)
浄土真宗本願寺派の本山。1272年(文永9)宗祖・親鸞聖人の末娘覚信尼が京都の東山大谷に建立した廟堂に始まる。第3代覚如上人のときに本願寺と公称。第8代蓮如上人の尽力により大教団に発展。1591年(天正19)豊臣秀吉が寺地を寄進、現在地に移った。1602年(慶長7)本願寺は東西に分立。御影堂と阿弥陀堂はともに国宝。書院の庭園(特別名勝)は桃山文化を代表する枯山水様式。その他、わが国最古の能舞台である北能舞台、唐門など桃山文化を今に伝える国宝建造物を多数有している。美術工芸品では三十六人家集(国宝)などを所蔵。1994年(平成6)12月「古都京都の文化財」として、世界文化遺産に登録された。
龍谷山 本願寺(西本願寺)ホームページ https://www.hongwanji.kyoto/
所在地 京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町 アクセス
世界遺産 真言宗総本山 東寺
(教王護国寺)
東寺真言宗の総本山。794年(延暦13)桓武天皇の平安京造営に際し、その2年後、国家鎮護のため羅城門の東に創建。823年(弘仁14)嵯峨天皇より弘法大師空海に下賜された。講堂(重文)には大日如来を中心に国宝の五大明王など立体曼荼羅と呼ばれる21体の仏像が安置されている。金堂(国宝)は豊臣秀頼の再建で本尊の薬師三尊像(重文)を安置。御影堂(国宝)は、大師在世時の住房で、弘法大師像(国宝)と、大師念持仏の秘仏、不動明王像(国宝)を安置。五重塔(国宝)は徳川家光が再建、高さ55メートルで、わが国最高。内部は非公開。宝物館に真言密教の文化財多数を所蔵。1994年(平成6)12月「古都京都の文化財」として、「世界遺産条約」に基づく世界文化遺産に登録された。
世界遺産 真言宗総本山 東寺(教王護国寺)ホームページ https://toji.or.jp/