神戸市(兵庫県)
こうべし/KOBE CITY
神戸市は、南北を山と海に挟まれ、その幅約2~4km圏に市街地が広がっています。中心部の三宮から直径5km程度の中に瀬戸内海と雄大な六甲山系があり、30分ほど車を走らせれば美しい田園風景が広がっています。
世界の玄関口として日本の近代化をけん引し、異国情緒が漂う国際都市・神戸は、利便性の高い都市機能と豊かな自然を兼ね備えたコンパクトで多様性のあるまちです。
神戸ビーフ
日本を代表する和牛として、世界中で知られています。筋肉の間にし脂肪が細かく入り込んでいる「霜降り」と呼ばれる状態になっているため、柔らかく、まろやかで美味しいと評判です。
洋菓子
1868年の開港を契機に、神戸には居留地が造られ、洋菓子等の様々な西洋文化が入ってきました。洋菓子づくりの基盤が築かれたのは大正時代。第1次世界大戦の折、来日したM・ゴンチャロフ、F・モロゾフらが本場の洋菓子づくりを神戸に持ち込みました。その後、洋菓子づくりに魅了された日本人によって創意工夫が重ねられ、神戸独特の洋菓子文化が形成されています。
パン
神戸では、神戸港開港の後、居留地に外国人職人がパン屋を開業して以来、パン文化が広がりました。神戸の最初のベーカリーは1869年、旧居留地内にイギリス人・フランス人経営の2軒のパン屋と言われ、外国人によるパン製造が盛んになったと推測されています。この頃から、日本人によるパン製造も始まったことが確認されており、現在、神戸はパンのまちとして広く知られています。神戸市内には、美味しいパン屋さんが数多くあり、子どもたちの学校給食には、当日の朝に焼かれた美味しいパンが並ぶなど、市民の暮らしに深く根付いています。
灘の酒
灘地方における酒造りの歴史は、1624年に西宮における醸造が最初とされていますが、伝承的にはさらに元弘・建武の昔(1330年頃)より行われていたようです。
灘という地名が文献に表れるのは1719年(正徳6年)のことですが、当時は現在の灘五郷(西宮市今津から神戸市灘区大石までの沿岸部約12キロメートル)よりも広い範囲をさしていました。長い時代の変遷を経て明治中期以降は、東から順に今津郷、西宮郷、魚崎郷、御影郷、西郷の五つの郷を灘五郷と総称するようになりました。
この地域で酒造業が発達したのは、原料になる米と水、醸造技術、気候風土のすべてにおいて恵まれた条件を備えていたからです。
今日でも、生産課税出荷量が全国の約25%を占めるなど、灘五郷の酒造業は日本の清酒業界をリードし続けています。
オススメ観光スポット
神戸には多くの観光スポットがあります。
まず、開港当時外国人が移り住んだ北野(異人館街)、旧居留地、南京町は異国情緒の街並みを楽しめる神戸を代表する観光地です。
次に、再開発が進む神戸港に面したウォーターフロントエリアにはメリケンパークやハーバーランドなど魅力的な観光スポットが点在しています。
また、神戸の市街地は六甲山系の山に囲まれています。六甲山には、六甲山牧場や森林植物園、若者に人気のアスレチックパークに加え、冬はスキーも楽しめる人工スキー場など様々なレジャー施設があります。摩耶山からの夜景は「1,000万ドルの夜景」とも称され、函館・長崎とともに日本三大夜景のひとつとされています。
そのほかにも、日本三古泉のひとつであり豊臣秀吉にもゆかりのある有馬温泉や、寺社仏閣、大仏、古墳など、日本古来の歴史や文化の一面も併せ持っています。