世界遺産 真言宗御室派総本山
仁和寺
仁和寺の歴史は仁和2年(886年)第58代光孝天皇によって「西山御願寺」と称する一寺の建立を発願されたことに始まる。翌年、光孝天皇は崩御されたため、第59代宇多天皇が先帝の遺志を継がれ、仁和4年(888年)に完成し、皇室出身者が仁和寺の代々住職(門跡)を務め、平安〜鎌倉期には門跡寺院として最高の格式を保持した。昭和時代に入り、仁和寺は真言宗御室派の総本山となり、平成6年(1994年)には世界遺産に登録された。境内には五重塔や二王門など江戸時代に建立された建造物が並び、同時期に植えられた御室桜は4月中旬に見頃を迎え、建物と同様、当時と同じ姿を現在に伝える。
仁和寺ホームページ https://ninnaji.jp/
所在地 京都府京都市右京区御室大内33 アクセス

世界遺産 真言宗総本山 東寺
(教王護国寺)
東寺真言宗の総本山。延暦13年(794年)桓武天皇の平安京造営に際し、その2年後、国家鎮護のため羅城門の東に創建。弘仁14年(823年)嵯峨天皇より弘法大師空海に下賜された。講堂(重文)には大日如来を中心に国宝の五大明王など立体曼荼羅と呼ばれる21体の仏像が安置されている。金堂(国宝)は豊臣秀頼の再建で本尊の薬師三尊像(重文)を安置。御影堂(国宝)は、大師在世時の住房で、弘法大師像(国宝)と、大師念持仏の秘仏、不動明王像(国宝)を安置。五重塔(国宝)は徳川家光が再建、高さ55メートルで、わが国最高。平成6年(1994年)世界文化遺産に登録された。
東寺(教王護国寺)ホームページ https://toji.or.jp/
所在地 京都府京都市南区九条町1番地 アクセス
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本山修験宗総本山 聖護院門跡
寛治4年(1090年)、白河上皇の熊野御幸に先達を務めた増誉(ぞうよ)大僧正が寺院を賜り、「聖護院」と称したことに始まる。その当初から皇室と深い結びつきのあった聖護院では、出家された皇族や摂家の方がたびたび住職を務められた。このような寺は門跡(もんぜき)寺院と呼ばれ、日本国内でも数少ない格式高い寺院とされる。寺内には花鳥や賢人、また雄大な自然が描かれた貴重な金碧障壁画が数多く残され、京文化の美を感じることができる。聖護院は野山に分け入っての修行を旨とする「修験道」を実践する本山修験宗の総本山でもあり、自然の中に仏の教えを観るという山伏の信仰を現代に伝えている。
聖護院門跡 ホームページ https://www.shogoin.or.jp/
所在地 京都府京都市左京区聖護院中町15 アクセス

臨済宗建仁寺派 大本山 建仁寺
臨済宗建仁寺派の大本山。建仁2年(1202年)栄西禅師が建立した京都最初の禅寺。室町時代には京都五山が制定され、その第3位として厚い保護を受け栄えた。勅使門と方丈は重要文化財であり、勅使門は銅板葺、切妻造りの四脚門で、扉に矢痕があるところから矢の根門とも呼ばれる。方丈は、柿葺、単層入母屋造で、慶長4年(1599年)に安芸の安国寺から移築され、方丈前には方丈庭園「大雄苑」がある。俵屋宗達作の風神雷神図(国宝)(展示は複製)が有名であり、法堂天井には畳108枚分の双龍図が平成14年(2002年)に完成した。
建仁寺ホームページ https://www.kenninji.jp/
所在地 京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町 アクセス
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真言宗泉涌寺派総本山
御寺 泉涌寺
真言宗泉涌寺派の総本山。諸宗兼学の道場として、壮麗な堂宇が甍を連ね、幽閑脱俗の仙境、清浄無垢の法城となっている。天皇家から篤く信仰されたお寺であり、皇室との関連が深いため『御寺(みてら)』とも呼ばれる。名は、鎌倉初期に⽉輪⼤師俊芿(しゅんじょう)が宋の法式を取り⼊れて、⼤伽藍を営むことを志した際、敷地の⼀角から清⽔が湧き出たことから改称された。⼤門や仏殿、開山堂などが国の重要文化財に指定されており、心照殿には泉涌寺に伝わる開山⼤師の墨跡を始め、とくに歴代天皇の御尊影・御遺品ほか、仏画・経典・古文書など、国の重要文化財や府・市指定の文化財および未公開資料も多く収蔵している。
御寺泉涌寺ホームページ https://mitera.org/
所在地 京都府京都市東山区泉涌寺山内町27 アクセス
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世界遺産 龍谷山 本願寺(西本願寺)
浄土真宗本願寺派の本山。文永9年(1272年)宗祖・親鸞聖人の末娘覚信尼が京都の東山大谷に建立した廟堂に始まる。第3代覚如上人のときに本願寺と公称。第8代蓮如上人の尽力により大教団に発展。天正19年(1591年)豊臣秀吉が寺地を寄進、現在地に移った。慶長7年(1602年)本願寺は東西に分立。御影堂と阿弥陀堂はともに国宝。書院の庭園(特別名勝)は桃山文化を代表する枯山水様式。その他、わが国最古の能舞台である北能舞台、唐門など桃山文化を今に伝える国宝建造物を多数有している。美術工芸品では三十六人家集(国宝)などを所蔵。平成6年(1994年)世界文化遺産に登録された。
龍谷山 本願寺(西本願寺)ホームページ https://www.hongwanji.kyoto/
所在地 京都府京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町 アクセス
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世界遺産 天台宗総本山 比叡山延暦寺
延暦7年(788年)伝教大師最澄により開創された。国宝の本堂根本中堂(一乗止観院)は京の都の鬼門を護る鎮護国家の道場となっている。比叡山は日本仏教の母山とも称され、法然上人、親鸞聖人、良忍上人、一遍上人、真盛上人、栄西禅師、道元禅師、日蓮聖人など日本仏教の各宗の祖師がここで学び、あるいはここで出家得度している。また比叡山は、東には「天台薬師の池」と詠われた日本一の琵琶湖を眼下に望み、西には古都京都の町並を一望できる景勝の地でもある。このような美しい自然環境の中で、1200年の歴史と伝統が世界に高い評価をうけ、平成6年(1994年)には世界文化遺産に登録された。
比叡山延暦寺 ホームページ https://www.hieizan.or.jp/
所在地 滋賀県大津市坂本本町4220 アクセス
