特別企画ー醍醐寺内イベントー
残照
開催日| 9/22 (金)~10/7(土)
開催場所|霊宝館
時間|10:00–16:00
本作品は、いのちが生まれ散っていく生命のサイクルを、様々な時間軸の中で表現した空間展示です。一方の面では、色鮮やかに咲き誇る様々な花々がいのちの力と多様な豊かさを示しています。もう一方の面では、枯れた花々が落ち、種子が散りゆく様が表現され、生命の終わりと再生の始まりを描いています。この二面性は、美しさとは一瞬にして変わるものであり、しかし新たな再生への道を示すものであるという、生命の一部である死と再生を示しています。
作品は生と死、繁栄と衰退、明と暗といったコントラストを、私たちの人生や世界の移ろいと重ねています。美しく咲き誇る花々も枯れた花との対比の中で無常感が滲みます。また枯れた花を観察するとただ悲しいだけでなく、次の命の種子を宿す希望が内包されていることも感じることもできるかもしれません。咲く花と枯れた花は美醜によって対比されるのではなく、そのどちらにも美しさがあります。鑑賞者は自身の経験や感情、未来に対する考えを反映させながら作品と向き合うことで、作品の中にある多様な美しさを感じることができるでしょう。
【 Eternity in a Moment [EiM] 】
データサイエンティストの宮田裕章、写真家・映画監督の蜷川実花、セットデザイナーのEnzoらと結成されているクリエイティブチーム。プロジェクトごとに多様なチームを編成する。
2023年12月には大規模な没入型アート展を森ビルの新しい展示空間「Tokyo Node」にて開催する。
2025年日本国際博覧会 テーマ事業プロデューサー「 いのちを響き合わせる 」
宮田 裕章 Hiroaki Miyata
慶応義塾大学教授/大阪府2025日本万国博覧会基本構想検討会メンバー/うめきた2期アドバイザー
厚生労働省 保健医療2035策定懇談会構成員/厚生労働省 データヘルス改革推進本部アドバイザリーボードメンバー
新潟県 健康情報管理監/神奈川県 Value Co-Creation Officer /国際文化会館 理事/ The Commons Project 評議員、日本代表
1978年生まれ。2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学講座助教を経て、2009年4月東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座 准教授、2014年4月同教授(2015 年 5 月より非常勤) 、2015年5月より慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 教授。2020年12月大阪大学 招へい教授就任。専門はデータサイエンス、科学方法論、Value Co-Creation。
データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。専門医制度と連携し5000病院が参加するNational Clinical Database、LINEと厚労省の新型コロナ全国調査など、医学領域以外も含む様々な実践に取り組むと同時に、経団連や世界経済フォーラムと連携して新しい社会ビジョンを描く。いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝くという“共鳴する社会”の共創を目指す。