特別企画ー醍醐寺内イベントー
Phantom Resonance:「百鬼夜行と計算機自然」
大規模言語モデル(LLMs)を使用して、醍醐寺で発掘した歴史ある古道具や古資材が、来訪者に自身の謂れや見聞きしてきた事について語りだす対話型インスタレーションによる展覧会です。
開催日| 9/3(日)~10/15(日)
開催場所| 霊宝館
時間 | 10:00-16:00
※入場には拝観料が必要です
協賛 | 株式会社サザコーヒー
醍醐寺とのコラボレーションにより、長い間倉庫に眠っていた古道具や古資材に新たな命が吹き込まれ、その隠された物語を語り、来場者とのコミュニケーションをとる展覧会です。瓦の欠片から日用品、祈りの道具まで、醍醐寺の歴史を物語るオブジェが、最新の技術である大規模言語モデル(LLMs)を用いた対話型インスタレーションによって再解釈されます。真言宗の教え、“モノに宿る知性と魂“とオブジェクト指向として捉えられるデジタルネイチャーとの共通点からインスピレーションを受け、過去と現在が対話する体験(Phantom Resonance)を提供します。それぞれのオブジェが自らの物語を語り、観客をその世界へと誘います。この試みは、醍醐寺の文化遺産の保存と再解釈だけでなく、持続可能性や文化の再発見という現代の問題にも対応しています。真言宗の教えと現代の関心事を結びつけ、変化する現代社会においても、精神的な知恵や民俗学が持つ価値を再確認するでしょう。
落合 陽一 Yoichi Ochiai
メディアアーティスト
1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。
筑波大学准教授、デジタルハリウッド大学特任教授。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。
近年の展示として「おさなごころを、きみに(東京都現代美術館、 2020)」、「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs (北九州、 2021 )」、「Ars Electronica(オーストリア、2021 )」、「Study:大阪関西国際芸術祭(大阪、 2022 )」、「遍在する身体,交錯する時空間(日下部民藝館、2022)」など多数。
また「落合陽一×日本フィルプロジェクト」の演出など、さまざまな分野とのコラボレーションも手がける。